新卒採用のデコボコから今後の人事を考える
2月の中頃になりましたので、そろそろ新卒採用も山場になってきましたね。
19年度新卒採用も過激さを増すのでしょう。
11年度新卒採用の時の氷河期を知る身からすると、この採用はまた同じ悲劇を生むと思う。
地震とリーマンショックで冷え込んだ11年度入社は大体30歳〜34歳くらい。
ちょうど戦力になる年齢の人達が、どこの会社も不足している。
一方で、大量採用時のバブル期のシニア世代は一部リストラ対象になっていて、早期退職制度でガンガンクビを切られている。
※毎度同じ事を繰り返して、採用する身からすると、本当に苦々しい思いだ…
日本の新卒至上主義というのは、コストからみると合理的ではある。
中途採用はとにかく金がかかるし、手間もかかる。
一人当たりのコストは新卒の方が4分の1くらい安い。
とはいえ、教育費用やらかかるのだから、中途採用とあまり変わらんのだが、目の前にあるコストしか見えない。可視化していない会社が多い。
労働力も不足しているというが、いやいや。事務職などはものすごく余りまくっている。
介護や建設は人が不足しているが…後者は東京五輪の後、2020年以降どうなるかわからない。
バランスの悪い採用と采配が人手不足を生み出している。
なので、今はタレントマネジメントが出来る人事が市場価値が高い。
だから、最新の給与順だと
タレントマネジメント→教育→採用→給与担当
である。
人も採れない、社内も構成バランスがめちゃくちゃ。
だから外部のタレントマネジメントのプロに頼ろうという算段だ。
つまりは、リストラと採用両方やってね!
という話だ。
自社人事のやりたくない仕事が、タレントマネジメントに回ってくる。
そうして、リストラしたら君もサヨナラ
という地獄のような仕事。
だから、給与は高い。
下手したら命が危ない仕事だ。
一方、給与担当はAIや外注の影響でだだ下がりである。
これからの人事は、汚い仕事も出来る人しか生き残れないだろう。
採用してたり、給与計算してたり、評価表作るだけではいつかクビになるのか…
と常日頃、自分の仕事、価値を思い返す日々です。